工学院大学、黒川紀章の「カプセルハウスK」を 共同で保存活用、5月公開
工学院大学(学長:伊藤慎一郎、所在地:東京都新宿区/八王子市)の建築学部鈴木敏彦研究室は、株式会社MIRAI KUROKAWA DESIGN STUDIO(代表:黒川未来夫)と共同し、黒川紀章設計の「カプセルハウスK」(長野県)を保存活用する「カプセル建築プロジェクト」を始動します。活動は、5月から公開、6月から宿泊を予定しています。
黒川紀章(1934-2007)は日本を代表する建築家です。1970年の大阪万博ではカプセルを用いたパビリオンを発表し、1972年には東京・銀座でカプセル型の集合住宅「中銀カプセルタワービル」を竣工しました。これらの「カプセル建築」は、住人のライフスタイルや用途に合わせてカプセルごと交換する画期的なコンセプトと共に世界的な話題になりました。「カプセルハウスK」は、同氏が1973年に長野県北佐久郡御代田に自分の別荘として建てた建物です。2019年からは長男の黒川未来夫氏が所有し、修繕と維持管理を行っています。
工学院大学の鈴木敏彦教授(建築学部建築デザイン学科)は1984年から1990年に黒川紀章建築都市設計事務所に勤務し、同氏の薫陶を受けました。カプセル建築に関する研究は鈴木教授の研究室において進化し、現代的なダンボール製スリープカプセルの開発にもつながっています。「カプセル建築プロジェクト」では、2021年5月に「カプセルハウスK」を公開し、6月からは宿泊施設として一般公開すべく、準備を進めています。
カプセル建築プロジェクト:https://www.capsule-architecture.com/
「カプセルハウスK」外観(写真:山田新治郎)
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