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第26回公開フォラム「大工職人をいかに育てるか、大工技能をどのように受け継ぐか」

第26回公開フォラム「大工職人をいかに育てるか、大工技能をどのように受け継ぐか」
2021年6月5日(土曜日)に第26回公開フォラムを、新型コロナウイルスの影響により延期となっていた「大工職人をいかに育てるか、大工技能をどのように受け継ぐか」というテーマで開催致します。多数お誘いあわせの上、奮ってご参加ください。
オンライン
2021年6月5日(土)
第26回公開フォラム「大工職人をいかに育てるか、大工技能をどのように受け継ぐか」

近年、プレカット機械の普及によって、日本の伝統的な木造軸組構法は合理化
され、量産とコストダウンがはかられた。一方で、木造の伝統技能である手刻
み、特に丸太や曲材の墨付け加工、あるいは、木の元末、背腹などの木材の特
性を生かした木の選び方、使い方の技の継承とその職人の育成が危機的状況に
ある。
 スギ、ヒノキの人工林が伐期を迎え、中大径材の蓄積が増大し、その需要拡
大が課題となっている。日本のスギ、ヒノキは、主に山岳地帯の斜面地に広が
り、また、豪雪や台風などの気候特性により、根曲がり材や変形断面材が多
い。このような材料を生かして、その製材歩留まりを上げるためにも、伝統的
な大工技能があらためて必要とされている。
 地域社会の振興をはかるために、古民家などの歴史的建築物の活用が積極的
に推進されているが、その改修技術には伝統的な大工技能が不可欠であり、そ
の点でも大工職人の育成が課題となっている。
 これまで国交省で大工育成塾が10年間実施され、大工若手職人の育成に寄
与してきた。3年前にその事業は終了し、後継事業も始まっているが、体制の
整備は十分とはいえない状況である。
 以上のように大工技能の継承が危惧される中で、2020年12月に「建造
物修理」と「建造物木工」が「伝統建築工匠の技」のひとつとして、ユネスコ
無形文化遺産に登録が決定した。世界的に見て、木造の伝統技術が現在も生き
続けている国、地域は極めてまれである。今回の提案は文化財等の保存修理技
術に関わるものであるが、大工技能を生かした現代の木造建築技術について
も、建築士や構造技術者が大工と共同して取り組むことで、その継承と発展を
はかることが必要である。
 そこで、このフォラムでは、これからの木造を担う若手大工を中心に、その
育成の課題、大工技能を継承する構造技術の可能性等について、幅広く議論す
ることで、日本の木材と大工技能を生かしたこれからの木造建築の可能性を拓
くことを目的とする。

主催:特定非営利活動法人 木の建築フォラム
後援(予定):これからの木造住宅を考える連絡会、職人がつくる木の家ネッ
ト、伝統を未来につなげる会、一般社団法人日本伝統建築技術保存会、特定非
営利活動法人伝統木構造の会、特定非営利活動法人日本民家再生協会、九州木
の家連
日 時:2021年6月5日 土曜日 13:00~16:10
参加費:2,000円(資料代込、消費税込)※資料はPDFでお送りする予定です。
 
【プログラム(予定)】(敬称略)  
司会進行:安藤邦廣(建築家、筑波大学名誉教授)、藤田香織(東京大学大学
院 教授)
13:00~13:10 <趣旨説明> 安藤邦廣(前掲) 
13:10~13:40 <講演1>
降幡廣信(降幡建築設計事務所)「民家再生を通じて伝える職人技の本質」
13:40~13:55 <講演2>
アレハンドロ・マルティネス(京都工芸繊維大学助教)
「ユネスコの無形文化遺産登録と大工技能の継承 日本とヨーロッパ」
13:55~14:10 <講演3>
武部豊樹(武部建設代表)「道産材で家づくり、大工を育てる」
14:10~14:25 <講演4>
二村清栄(大工・二村建築代表)「越後大工の伝統を受け継ぎ、いま職人を育
てる」
14:25~14:40 <講演5>
池尾拓(大工・住幸房代表)「大工育成塾に学び、いま伝統構法に取り組む」
14:40~14:55 <講演6>
山田憲明(山田憲明構造設計事務所)「構造技術者として大工技能をいかに受
け継ぐか」
14:55~15:05 休憩
15:05~16:05 <ディスカッション>
コーディネータ:安藤邦廣、藤田香織
パネリスト:降幡廣信、アレハンドロ・マルティネス、武部豊樹、二村清栄、池
尾拓、山田憲明
16:05~16:10 <閉会の挨拶>
松留愼一郎(NPO木の建築フォラム理事長)

■お申し込み方法
第26回公開フォラムに参加ご希望の方は、申込書を木の建築フォラムHPよりダ
ウンロードいただき、下記問い合わせ先までFAXまたはメール送信いただくか、
下記申込フォームよりお申込みください。
https://forms.gle/FqkpDczHU9vwf5By9
申込書の受領後、木の建築フォラム事務局よりご連絡致します。なお、受講に
はインターネット環境が必要となります。

■問い合わせ先
NPO木の建築フォラム事務局
  E-mail office@forum.or.jp
  FAX 03-5840-6406

関連ホームページhttp://www.forum.or.jp/menu2_8.html

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投稿(とうこう)

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