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伝統木造のレジリエンス[生き延びる力]を考える

伝統木造のレジリエンス[生き延びる力]を考える
伝統木造構法の柔軟性あるいはその限界を見定め、あるいは伝統家屋の日本らしさとはどこにあるのか、またその住環境をどうとらえるか、といった多角的な視野から問題を提起し、その「生き延びる力」を検証します。
オンライン
2021年10月16日(土) ~ 2022年1月22日(土)
伝統木造のレジリエンス[生き延びる力]を考える

 伝統木造建築は、環境や社会状況の変化に適応し、今日まで生き延びてき
ました。「レジリエンス」という言葉は、物理学の用語として端を発し、現
代では心理学、経営学、組織論などにおいて、「困難な状況にもかかわら
ず、しなやかに適応して生き延びる力」として広く用いられるようになった
考え方です。この概念は、伝統木造建築が備えている特質を端的に表すもの
であり、またその生かし方を考えるうえで必須のキーワードであるといえま
す。 
 本講座はこの特質を、伝統木造のレジリエンスと呼ぶことで、伝統木造構
法の柔軟性あるいはその限界を見定め、あるいは伝統家屋の日本らしさとは
どこにあるのか、またその住環境をどうとらえるか、といった多角的な視野
から問題を提起し、その「生き延びる力」を検証します。今年度はオムニバ
ス形式で4回の講義を行います。
■定 員:50名
■受講料(消費税込):
(4回通し)会員7,000円、一般:10,000円
(各回受講) 会員2,000円、一般:3,000円
■第1回
「町家建築の空間構成からみたレジリエンス」
日 時:2021年10月16日(土) 14:00〜16:00 
講 師:黒野弘靖(新潟大学)
オブザーバー:二村 悟(日本大学)
 町家の空間構成に関するフィールドワークをもとに、木造軸組によってで
きた空間の変容とその融通性について、和小屋を多用した小屋組との関係な
どから解説します。 
■第2回
「伝統木造建築の回復力と持続性」
日 時:2021年11月13日(土) 14:00〜16:00
講 師:マーティン N. モリス(千葉大学)
オブザーバー:源 愛日児(元 武蔵野美術大学)
 千葉県一宮町の建物調査を例に、建物の変遷過程から伝統木造の継承性に
ついて述べ、また広く日本建築史をみたときに、恒久的な組積造建築とは異
なる、解体可能で移築・再建のしやすい特質について言及します。
■第3回
「既存木造住宅の温熱環境とレジリエンス」
日 時:2021年12月11日(土) 14:00〜16:00
講 師:篠 節子(篠計画工房)
オブザーバー:片岡 泰子(木造建築環境設計所) 
 省エネルギー基準説明義務化の流れのなかで、既存住宅として古民家にお
ける外皮性能等の建築的工夫はどのように評価されるのかを、気候風土適応
住宅に関連した法令を踏まえて展望します。
■第4回
「明治維新以降の和と洋のレジリエンス」 
日 時:2022年1月22日(土) 14:00〜16:00 
講 師:内田青蔵(神奈川大学)
オブザーバー:伊郷吉信(自由建築研究所)
 近代において木造が和風から洋風に移行する際に住宅建築に起こった変化
と適応力について、転換期の住宅類型や建築家の作品などを参照しながら、
伝統建築の「生き延びる力」を考えます。

■申込方法:
お申込は下記の申込フォームまたは木の建築フォラムホームページにある申
込書よりお申込ください。
申込フォーム:https://forms.gle/faZM4feEQnzKhaqZ7
NPO木の建築フォラムホームページ:http://www.forum.or.jp/
■申込締切:
(4回通し)2021年10月1日(金)
(各回受講)それぞれ開催日の2週間前まで
■申込・問合先:
NPO木の建築フォラム事務局
E-mail:office@forum.or.jp
TEL:03-5840-6405 FAX:03-5840-6406

関連ホームページhttp://www.forum.or.jp/

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